5 帝国軍の作戦会議
帝国軍は連合領内に向っていた。目的地に到着するには50時間以上かかるので最終調整の作戦会議が開かれることになった。艦隊司令官の旗艦であるカディス集まるように命令された。分艦隊司令官以上のものである。艦隊司令はフローレンス・デ・ポルタゴール上級大将である。クリスティアンの評価は無能な司令官で貴族のぼんぼんという厳しいものであった。
クルスティアンは会議室に向った。分艦隊司令官は後ろの席に座って、艦隊司令官が前に座っていた。
ポルタゴール会議を始める。今回の作戦については正面から敵と戦うつもりでいるが意見があるものは申し出ろ」
クリスティアンには発言権は無いというかできるような感じではない。クリスティアンは暇そうな顔をしていた。眠りそうになったが我慢していた。ポルタゴール突然クリスティアンの名前を呼んだ。
ポルタゴール「メレンデス准将、英雄たる貴官の意見を聞きたい。」
クリスティアンには作戦案があった。
クリス「はい、私も司令官の意見と同じで敵には全軍を持ってあたるべきだと思います。1つだけ付け加えてもらいたいのはクロノスせいけいにわれわれが入る前におとりを使って敵の戦力を分散させるように仕向けてはどうでしょうか?敵はすでに3分割している状況です。てきが再び再結集しないようにすればわれわれが優位になるでしょう。」
ポルタゴール「おとりとはどのようなものだ?」
クリス「隕石などを工作船で牽引してわれわれの本隊と離れた場所に移動させるだけでいいでしょう。敵がそれらをわれわの予備兵力だと思い敵がそちら向えば敵の戦力の1つ1つはわれわれよりも少ないため各個撃破できるということです。」
ポルタゴール「敵が引っかかればの話でそうでなければ意味は無いな?」
クリス「やってみる価値はあると思います。」
ポルタゴール「検討してみる。他に意見は無いか?それでは会議はこれまでとする」
クリスティアンはビクトリア号に帰った。シャトルの中でミカイとこの会議のことを話していた。